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おっきりこみ


【おっきりこみとは】
煮込みの麺料理の名称で、群馬県や埼玉県北部、秩父地方でよく食べられている郷土料理のひとつです。似た料理が各所にあることから、その地方によって違う名前で呼ばれることもあります。地域によって多少の差はありますが、麺は小麦粉で作った幅広のもので、茹でずに生麺のまま、様々な具とともに煮込んだ料理です。つゆは味噌ベースのものと醤油ベースのもの両方があり、具材には根菜を始めとする野菜がよく使われます。
二毛作によって小麦生産が盛んになった地域では、うどんなどの粉食料理をよく食べる文化が根付いていますが、おっきりこみもそのひとつでしょう。良く似た料理として、山梨県のほうとうなども挙げられていますし、おっきりこみの事を「上州ほうとう」とも呼びます。
うどん状の麺を鍋に「切っては入れ、切っては入れ」しながら食べることから、この呼び名がついたとされています。地域によっては、「煮ぼうと」や「煮ぼうとう」、「お切り込み」とも呼ばれています。それらの由来にはいくつかありますが、ひとつは中国から伝来し京都の宮中で食べられていた料理を、12世紀に上野国新田荘を開いた新田義重が、宮中の食材を管理する職として務めていた際に習ったものがはじまりというものです。本拠地の上州に戻ってからもこれを好んで食べ、周りに伝えたとされます。また、農家の主婦達が農作業で忙しい中、栄養バランスが摂れて手早く大量に作れる料理として作り始めたのが発祥ともされています。

【おっきりこみの特徴】
今では一般家庭でも多く作られていて、おふくろの味として愛されていますが、おっきりこみが一般家庭で食べられるようになったのは、石臼が普及した江戸時代中期以降だと考えられます。
基本的には手打ちの太いうどん状の麺と里芋や大根等の根菜類を始めとするたっぷりの野菜を煮込んだものですが、うどんとの違いは製麺時に生地に塩を加えない事があります。それと、麺を別に茹でたりせずに、打ち粉の付いたまま汁に入れる事です。これによって汁にとろみが付き、寒さの厳しい時期にも温かいまま食べられます。

【おっきりこみの料理】
古くは味噌味の方が主流でしたが、現在は醤油味も味噌味も食べられています。具材も様々なのですが、必ず使われる芋類は、赤城山や榛名山等の山麓部では里芋が多く使われ、山間部ではじゃがいもが多いようです。ほうとうでは必ずのように使われる、さつま芋やかぼちゃ等の甘みの強いものは基本的に使われません。また、夕食用に作ったおっ切り込みを翌朝に食べるのを「おっきりこみの立てっ返し」と言います。「立てっ返し」というのはお風呂を湧かし直すという言う意味で、温め直す事からこう呼ばれるようになりました。この「立てっ返し」をご飯にかけて食べるのが好きな人も多いようです。

 

【おっきりこみのお取り寄せ】

  • 乾麺タイプのものや半生タイプのもの等、用途に合わせて選べます。

http://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E3%81%8A%E3%81%A3%E3%81%8D%E3%82%8A%E3%81%93%E3%81%BF/

  • スープ付きのものやおそばとのセットもあります。

http://kakaku.com/search_results/%82%A8%82%C1%82%AB%82%E8%82%B1%82%DD/?category=0028

  • 本場群馬の名産品の通販です。

http://www.casagunma.com/products/list.php?category_id=32

  • 群馬のおっ切り身の老舗の通販です。

http://www.nittanosho.com/souvenir.html

【おっきりこみの名店】

昭和43年の創業以来、おっきりこみの専門名店として人気を博す名店です。季節ごとの旬の具材をたっぷり使ったおっきりこみは、上州味噌を使った優しい味で、もちきびを入れた「きびめし」とのセットも人気です。観光客はもちろんの事、地元の方々にも長く愛されているお店です。

料亭出身のご主人が作る醤油味ベースのおっきりこみは、素朴であっさりしていながら、出汁の効いた旨味があります。世界遺産として有名になった富岡製糸場のすぐそばと言うアクセス抜群の場所にありますから、観光の時にも立ち寄りやすいのが嬉しいですね。近頃は土日がかなり混雑しますから、ご注意ください。
●はや味 https://icotto.jp/restaurants/6781

 

まるで江戸時代の庄屋さんのお屋敷を思わせる、風情のある立派な建物の郷土料理屋さんです。こちらのお店では、おっきりこみと煮ぼうとう両方の名称を合わせた「切り込みほうとう」という名称で料理を提供しています。地元の野菜をたっぷりと使った出しに、醤油味、味噌味、カレー味と様々なバリエーションが楽しめます。
●新田乃庄 https://icotto.jp/restaurants/6780

時代を感じさせる立派なお屋敷で、美味しい郷土料理が食べられます。いろり風のテーブルで提供されるおっきりこみは鉄鍋で出されますから、熱々が食べられます。見た目と違ってあっさり薄味の汁には、ふんだんに野菜が使われていて、とてもヘルシーです。炊きたての釜飯もオススメです。ぜひお試しください。